お血が、治る?かたちやなかみが変わる鍼vol.2
こんにちは。はりのアーティスト増田淳子です。冒頭から、お尻の写真、びっくりされたと思います。
このはりは、きゅうとうしんと言うのですが、はりの頭にお灸がついているので、灸頭鍼という名前なんです。
この施術は、とても気持ちいい施術で、からだの芯が温まります。
はりの上についてるお灸がからだの近くで燃えている温かさ(輻射熱)と、金属を伝わってくる温かさの両方が味わえます。
☆患者様の許可を得て、お写真を使わせて頂いています。
きゅうとうしんをしているところを見たいので、写真を撮って!と言われたので、きゅうとうしんしている以外のところは、隠して取りました。
何回も灸頭鍼をしているのに、『今回、始めて…でした』と言われて、ショックだった話
「今回初めて…でした。」で、私がショックを受けたこと、さて、何でしょう?
ちなみに、この方は、問題解決の鍼で、受胎鍼の患者様です。
それは、「今回初めてあたたかく感じました。」
えー。もう優に10回以上灸頭鍼やってるよね。
ぎっくり腰のときなんか、何回もしたよね?あたたかくなったと言っていたけど、そうでもなかったのね。
まあ、最近は、すごく良くなってきてるから、今回はよく効くだろうなと思っていました。ご本人も、自覚があるみたいで、言動も少し変わってきました。
ハードなお仕事で、ストレスも長年の疲れも溜まっている方で、
『こうしたらいいよ。』とか、
『〇〇が原因だから、あまり〇〇しないほうがいいよ』とか言っても、
全然聞いてくれなくて、
『それは、そういう仕事だから仕方ないんです。』とか、
『そんなこと言われたら、ストレスが溜まる。色々言われたくない』と言われてしまい、
「うーん。これは、問題解決の鍼じゃなくなってしまう。
良くした分だけまた悪いからだで戻ってきちゃうから、三歩進んで二歩下がるからキリがないんだよね。」と思いながらも、
彼女のからだは『なんとかして~』って、メッセージを送ってくるんだよね。
どうしたものかと思っていたけど、通院してはくれるので、とりあえず毎回精一杯頑張って鍼灸をしていました。
そしたら、なんと、自分でも気づいてくれたみたいで、前より緊張がゆるんだ体になってきたし、しかも、網の目のようだったお血が薄くなりました。
お血が、薄くなりました!そして、他にも…!
お血が、薄くなりました!というのは、
以前はこの静脈がもっと太く青黒くそしてところどころ紫に。
毛細血管も紫色になって、網タイツの網のような模様になっていました。
それが、やっと、かなり薄くなったので、お血の話として、記事にすることにしました。
お写真のオッケイも出ましたし。
ここまで来るのに、1年半かかりました。
でも、施術し始めて半年位のころかな?
高度生殖医療のクリニックで認定看護師さんのカウンセリングを受けたときに、
これ以上採卵を頑張っても、もう採れないから年齢も年齢だし、移植に移った方がいいと言われたらしいです。
確かにその時期、胚盤胞をめざして凍結できていませんでした。そして、問題解決の鍼 受胎鍼に来られた時点で45才でした。
でも、それから1年たたずに、胚盤胞まで育つようになって、卵の数も前回は2つ。そしてひとつは胚盤胞に。
今回は、なんと5つ採れて、2つ胚盤胞になったそうです。46才で、これは快挙だと思います。
もちろん、高度生殖医療のクリニックの先生達や、看護師さん達、統合医療部門や、胚培養士さんたち、病院のお力も大きいとは思いますが、彼女は、
「あのとき、カウンセリングで、これ以上採卵してもたぶん卵は取れないから、早く移植した方がいいと言われたけど、自分を信じてあきらめないで良かった」と、言っていました。
早く移植した方がいいというのも、ひとつの真理ではあるのだけど、プロに言われてあきらめなかったのはすごいと思います。
私は、必ず採卵できるとも言ってないし、できないとも言っていません。
からだの機能が上がれば、卵にも栄養が行って、採卵に至る確率は高くなる、とは言いました。
でも、患者様のやりたいことに寄り添って、お手伝いするだけだと思っています。
だって、1回の採卵や移植にすごく大きなお金が動き、人生すらも左右してしまうので、へたなことは言えないし、絶対なんてないから。ただ、ホルモンはおいておいて、今はこういう状態で、もう少しここが気になるから、しんどいところがなければ、今日はここを中心にしていきますね、という感じ。
ただ、40歳を過ぎて採卵できて当たり前とか、妊娠して当たり前と思っていると自分で自分を追い詰めて、しんどくなってしまうので、難しいことに挑戦しているという意識は持った方がいいと思います。
そのうえで、きっとできる!と思うぶんには絶対できない!と思って移植や採卵に臨むよりは、視床下部の働きを良くし、ホルモンの活躍を助けてくれると思います。
私が言えるのは、体質は変わる!変われば、妊娠出産の可能性は、上がる!
ただ、不妊治療は、時間(その方の生殖可能年齢)やお金との戦いだし、治療を続けていることでからだもこころも疲弊してしまう。
それから、半分は、だんなさまの細胞なので、だんな様の体質改善も大切だと思います。
そして今の医学では、まだわからないこともたくさんあるし、不妊治療の検査もたくさんあり、どこに原因があるかわからないこともあると思う。
しかし、どんなに医学が発達しても、今のところ、妊娠するための材料となるのは卵子や、精子、そして育むのは、女性のからだ。なので、体質改善は、それだけで可能性を上げるものだと信じています。
そして、妊娠出産だけでなく、人生に役立つものにしてほしいです。健康で子育てや、健康で長生き。
そして、あとひとつ言いたいことがあります。
そして、あとひとつの言いたいことは、体質改善には時間がかかるということです。
体質改善は、通常3~4ヶ月かかると思って下さい。もちろん、たった1回や、2回の施術や、その他のご自身の努力で、劇的に変わる方もいます。そこまで変わらなくても、ちょっと変わっただけで妊娠しちゃう人もいます。
周りのことは、いいのです。自分との対話。常に、今の自分の体よりいいからだをつくる、というのをテーマにして下さい。
採卵や、移植の前だけ来て、来なくなってしまう方もいます。来院されなくてもいいんだけど、せっかくここまでいい状態になったのに…次に来られるまでに1歩も2歩も下がってしまう方もいらっしゃいます。
もったいないなぁと思うけれど、お金もかかることだし。
採卵や移植前に焦らせるわけにはいかないので、あまり言わないようにしています。
また、採卵や移植で思うような結果が出ず、次の周期まで休んでいたとか、ストレス溜めないようにしていたとか言う方もけっこういます。
うーん。気持ちは、わかるし。言っても仕方ないけど、ああ、もうちょっとで問題点が改善されていたのに…と思います。
昔は、患者様に嫌われてもいいから言わないと!と思って、わざとちょっときついことを言って、やる気になってもらったりしていましたが、心理学の教室に行って、北風じゃなく太陽になることにしました。
結局、本人がやりたいようにやるし、寄り添うことしかできない。
来院しなくても、もとを取ろうと思って下さい。習ったことは、普段意識したり、家でやってみたりしてみて下さい。伊達に7年も、不妊治療や体質改善の患者様ばかり施術してきたわけではありません。
問題解決の鍼部門の受胎鍼なんだからね!
色々、通常の鍼灸師なら言わないような、鍼の学校でも習わないような、からだの見方の話までしているのだから、家でできることなり、外でできることなりして、キープしたり、さらに改善したりして下さい。
それができないなら、せめていらして下さい。
私は、最速は、3本立てだと思ってます。
1、自分のからだに興味を持ち、変化や調和に気づくようになること。
2、私の出した宿題をやったり、教えたことを日々、実践してもらう。他、良いと言われていることを生活に組み込むこと。ミトコンウォークとか。
3、問題解決の鍼を受けること。(耐えること?強弱は、相談に乗ります。)
こちらで、ゆったり、お客様になりたい方は、問題解決じゃなくて、優しい体質改善美容鍼灸メニューをお選び下さい。
からだを丸投げされても頑張りますが、本来の姿ではないなあと思いながら開業して、1年5ヶ月つくづく思っているので。
今までは、それでも改善したけど、これからの患者様は完全丸投げはお断りさせて下さい(T_T)
ちょっとでも、この3つの要素を意識してくださる方の特別メニューとしたいと思います。
前に丸投げ系の方で1年以上通って頂いて基礎体温が0、7度位上がった方がおられましたが、ほんとに時間がかかる!でも、毎週来てくれたけど、1日20分〜30分歩いてくれたらどんなに楽だったかと思います。卵もとれるようになったし、無事妊娠してクリニックを9週で卒業されたけど。
鍼灸は、持っているものしか引き出せないので。冷え過ぎていたりすると、まずは反応できるからだをつくるところから始めないといけません。
早期改善でやる気の方には、問題解決をオススメします。
長くなってしまったけど、お血は良くなる!という話でした。この冒頭の方の足の写真も、まだお血が写っているので、まだまだ良くなると思います。
同時に、水滞と気逆もきつかったけど、それも改善してきました。
でも、40代の妊娠は、ほんとうに難しいので。特に43才を過ぎたら。
たとえ高度生殖医療のクリニックに通っていても。
でも、私は普段あまり、患者様の年齢のことを考えないようにしています。患者様たちは、もうその話は飽き飽きなのです。
言っても仕方ないことでなく、私にできることを提供しようと思っています。
みんな、いつでも、自分と同じ年位のつもりでいます。近年、年齢が上がってきたけど、私の気分は26才です。