お腹が張ってしんどいときの考え方
排卵誘発の注射を打った後(IVF体外受精)
先日、クリニックで排卵誘発をしてもらってからお腹が張るんです、、、という患者様がいらっしゃいました。
以前に胚移植を経験されている方で、「いつもはこんなことないんです」とのこと。
安心させるために、そういう方はいらっしゃいますというお話をする。
「2日後に移植を控えているので、不安要素はないようにしておきたいんです」とおっしゃる。
たぶん何とかできると思いながら、絶対ということはないし、その場で良くなるか、翌日良くなるか、何回か施術が必要かなど個人差もあるので
「鍼灸で何とかできるかやってみますね」と、お伝えする。
でも、おなかの張りの場合は、わりとその場で良くなることが多いです。
無理すると、また出てきてしまうこともあるけど。
全身とお腹を触診したところ、「水の流れが滞っていること」と、「体の緊張が強いこと、」「お尻の冷え」が気になったのでそれを中心に施術していきますね、と宣言。
お腹と足にお灸。はじめは、おなかが冷えすぎていて何も感じないようでしたが何度かやっていくうちに熱さを感じるようになりました。足は初めから熱がっている。感覚が人並みになるまでお灸を続ける。
お灸をしていくうちに触診で、独特のお腹の張りがゆるんでいたので、患者様に聞いてみると横になった時点でだいぶマシになったので、今はわからないとのことでした。でも、体が温まったのはわかり、暑くなってきたとのこと。
その後、鍼で全身治療にうつり、リンパの流れ、お尻の冷え、緊張、がとけたことを確認しながら施術。
施術後、お帰りになる前に、「おなかの張りが、まったく感じなくなり、楽になりました。」と言っていただく。
(*注意
当院では、[問題解決の鍼]は、なるべくその場で解決できるものは、解決してしまおう!という治療法でやっております。
お客様の希望を考慮しますが、早期の治療をご希望される場合ハードになることがあります。)
患者様から「移植後も、おなかが張ったときは横になった方がいいのですか?」と聞かれる。
お腹が張ったときは、横になった方がいいのですか?
「お腹が張って、嫌な感じがする」というのも、からだのサインなので、横になって楽になるようならもちろん横になってもらった方がいいです。ただ、おなかが張るときは、からだが冷えていたり、流れが悪かったり何か助けを求めている場合もあるのでよこになっただけで解消する場合と、ずっとよこになってないとしんどい場合があるかも。
ずっと横になっていないとしんどい場合はあまりいい状態とは言えないので、何らかの対策を立てたほうがいいかも。
「お腹が張ってしんどかったので、中々これなかった」という患者さんがいます。
そういう時は、来てもらったらすぐ解決する場合があります。
「採卵の手術の時になかなか取れなくて、先生が探るように動かしてから痛い。いつもは痛くないのに」
とおっしゃった方には、内部の傷が早く治癒するような鍼を施術しましたが、お帰りになるころには楽になったと言われました。ちょっとしたことなら、鍼で役に立てることは、たくさんあります。
ちょっとしたことなら、鍼で役に立てることはたくさんあります。以下はお腹が張ってしんどいときの役に立った例です。
以下はお腹が張ってしんどい原因と役に立った例です
採卵後にお腹が張ってしんどかったという方でも、いろいろです。
採卵の手術のダメージでなったという方。
たくさんたまごができてなる方。
おくすりの影響でなる方。
妊娠中のお腹の張り
排卵期のお腹の張り
排卵痛(卵巣)
生理前のお腹の張り
生理中のお腹の張り
ストレスによるお腹の張り
食べ過ぎによるお腹の張り
お腹にガスがたまってしんどい(腹部膨満感)
便秘
下痢
最後に ひとことアドバイス
今回は、凍結胚移植前の排卵誘発剤ということだったのですが、血液やリンパの流れが良い方がお薬がきちんと効きます。
不妊治療のお薬は、効かないとどんどん量を多くしたり、強いお薬にしたり、回数を多くしたりする必要がでてきます。
年齢とともに生殖器は衰えを見せますが、血液やリンパ液や自律神経の働きをよくすることによって、体の機能を上げることが妊娠への近道だと思ってください。
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